数年前、久しぶりに「5周年記念特別企画 3夜連続深夜バスだけの旅」を見返すことがあり、いきなり驚愕した。
番組展開があまりに斬新過ぎる。
だってテレビ画面にタレントの姿はなく、暗い夜の道をひた走るバスのうしろ姿だけが映し出される。
今やタレントの存在感は目の前を走るあのバスに乗っているという事実だけだ。
番組はその事実だけを手掛かりに「いったい今二人は!暗いバスの中でどう耐えているのでしょうか!」と、見えない二人を妄想して異常に盛り上がっている。
タレント二人は目の前のバスに乗って辛い体験をしているのに視聴者に突きつけられるのは乗っているという事実だけで二人の辛さは映像でひとつも紹介されない。
こんな意味のわからない状況がこれから三日三晩、博多に到着するまで続くという途方もない展開。
当時、番組開始から5年。
それまでも、タレントをカブに乗せタレントの顔を映さずバックショットだけで番組を進行させたことはあったが、ついに水曜どうでしょうは、タレントの姿すら映すことなく、見えない二人を妄想させる実況だけで番組を成立させようとしていたのだ。

この驚くほど前衛的な「5周年記念特別企画 3夜連続深夜バスだけの旅」に加え、今回は織田信長の天下統一の足跡を追いながら、土地土地で、ひたすら小芝居を繰り返す「試験に出るどうでしょう 日本史」をカップリング。
今回カップリングした2作品は、ともに、出たら必ず盛り上がるとファンに定評の「安田顕参加企画」となれば、これは見逃せない1枚です!買いましょう!(嬉野D談)

【商品番号】HTB-0130-131