水曜どうでしょう第34弾「北海道で家、建てます」Blu-ray
5,500 円 (税込)
番組はじまって以来の長期ロケとなった本作。
北海道・赤平市の山中に“どうでしょうハウス”を建てるため集まった鈴井貴之、大泉洋ら4人の、荒々しい奮闘ぶりを“円盤”からご覧ください。
地上波などでは放送されていない【未公開映像】や、「水曜どうでしょう祭FESTIVAL in SAPPORO2019」の模様を収めたVTRなどDVD&Blu-rayならではの特典映像を盛りだくさんで収録!
2017年の年明け。
どうでしょう軍団は、旅企画ではなく雪深い北海道の地に軍団4人の手で家を建てる企画を立ち上げた。場所は赤平市の森の中。もちろん家といっても本格的なものではなく森の立木に寄りかけて建てるツリーハウスだ。ツリーハウスならものの数ヵ月で建つだろう。いや、建つはずだった。
ところが、あろうことか完成までに3年を要してしまった。どうして!どうしてそんな途方もない日数が掛かってしまったの!?
たしかにダラダラやっていたところはある。竣工から丸一年経ってもまだ階段と踊り場ができたに過ぎなかった。なにより主演の大泉洋が盛り上がらない。
自宅のウッドデッキまで自作するほどの藤村や、近年ユンボまで操る鈴井は嬉々として大工仕事に精を出すのだが、大泉洋はそもそも大工仕事に興味がない。それもあって大泉洋は、ロケの度に建築現場で、「『水曜どうでしょう』って、こんなことでいいのかな」と、ため息をつくことが多くなった。たしかに、ツリーハウスを建てる企画なんだからラストシーンはハウスが完成して終わりとなる。実に凡庸である。しかしそれ以外にラストはないだろう。どうする。大泉洋は夜な夜な森から飛び出してまで全力で料理を作って奮闘してくれたのに。
軍団の誰もが何か流れを転回させられないかと内心逡巡した。そんな軍団の迷いが無意識に工期を伸ばし続けたと言えるかもしれない。何かないか。このままでいいのかと。
ところが、2018年のまだ雪深い早春の朝のこと。
「もうこれ以上ダラダラしていてもダメだから」と、多忙な大泉洋は不参加のまま1週間泊まり込みの突貫工事で完成まで漕ぎつけようと残りの軍団3名が決心したときだった。番組は突然度肝を抜く終わり方を迎えたのである。それは関係者の誰ひとり考えもしなかった終わり方だった。「これを見よ」とばかりに、それは軍団の前に提示されたのだ。軍団は思わず息を呑んだ。そして我が目を疑った。なんということだ。こんな戦慄のラストがあったなんて。それはまさに天啓であった。神の御業であった。諦めず、根を上げず、精進を尽くす限り神は軍団の前途に光明を照らし道を示してくれる。「ラストというのはこうだよ」と。声なき声で神は言うのだった。
軍団は歓喜の声を上げ、それからさらに1年半をかけ細心の注意を払いながら入念にエンディングの準備を進めるのだった。
「ふつーにスープ飲めちゃう」
極寒の赤平の森で雪上にテントを張り、大泉洋の働きになんとか報いたいと責任を感じる日々だったチーフディレクターは、ついに寝言のままで番組に爆笑の山場を作った。
「彼がこないと現場に笑いが絶えないね」
水曜どうでしょうの長い歴史に初めて登場した大泉洋ロケ不在の日に思わず漏れた軍団の本音が痛々しい。まさに水曜どうでしょう軍団が満身創痍でたどり着いた企画「北海道で家、建てます」。これはおもしろい。
(文責・嬉野雅道)
水曜どうでしょう「北海道で家、建てます」とは…
2017年1月。撮影の舞台は、北海道・赤平市にあるミスター(鈴井貴之)の家。正月早々ディレクター陣にメールで送りつけられた“主演”大泉洋からの『新作三か条』とは?藤村Dは収録中に「迷走中」などと思わず“本音(?)”をこぼしてしまい…
その後、2019年から2020年にかけて北海道内をはじめ全国で放送され、視聴者も思わず「なんか怖い!」と叫んでしまっただろう、衝撃の結末が待ち構えるタイトルです。
【特典映像】
●未公開映像
●「水曜どうでしょう祭FESTIVAL in SAPPORO2019」の会場で行われた本作の枠撮りの模様など
●副音声収録風景 他
【仕 様】
Blu-ray 1枚組
特典映像&副音声解説付&オフショット写真集(ディスク内収録)付き
本編総再生時間 :339分